暗号化DNSサービスのまとめ記事に併せて、暗号化クラウドストレージサービスについてもまとめてみました。これらのサービスは、iCloud、Google Drive、Dropbox、OneDriveなどのサービスの代わりに、あるいはそれらに加えて利用できます。
1. ネクストクラウド
NextCloudは、自社サーバーでホスティングできるため、企業ではなく自分でデータの管理を行えるため、最も利用しやすいプライベートサービスの一つです。もちろん、企業にデータをホスティングしてもらうことも可能です。NextCloudはオープンソースでもあります。

2. クリプト
Crypt.eeは、エストニアにあるサーバーにファイル、写真、メモを保存できます。オープンソースで、ユーザー名のみで利用を開始できます。アカウント作成に電話番号やメールアドレスといった個人情報は必要ありません。Crypt.eeの特徴は、アプリがないことです。ブラウザからアクセスするウェブサービスです。同社によると、これによりユーザーに否認の余地が生まれます。

3. トレソリット
Tresoritは、アイルランドとオランダのMicrosoft Azureデータセンターを利用する、ゼロ知識型のエンドツーエンド暗号化サービスです。選択したプランに応じて、各ユーザーは200GBから最大1TBまでのストレージ容量を利用できます。注目すべき機能の一つはバージョン履歴です。Tresoritはすべてのファイルの変更を追跡し、ミスを修正したり変更を元に戻したりするために、以前のバージョンを復元できます。

4. 同期
Syncの注目すべき機能は、相手がSyncを使用していなくても、あらゆるサイズのファイルを送信できることです。また、このサービスはファイルをリアルタイムでバックアップし、削除されたファイルや以前のバージョンのファイルも簡単に復元できます。この会社は、手頃な価格で優れたストレージプランを提供しています。ベーシックプランでは、2TBの容量が月額8ドル(年払い)で利用できます。

5. プロトンドライブ
将来性を考慮して、Proton Drive を追加しています。これは ProtonMail のサービスで、現在有料ユーザー向けにクローズドベータ版が提供されています。Sync と同様に、Proton はエンドツーエンドで暗号化されたリンク共有機能を開発しており、Proton ユーザー以外のユーザーにもファイルを送信できるようになります。ベータ版の終了時期は不明ですが、2021年には正式版になる可能性が高いです。今後の動向に注目しています。
