破損した iCloud データが iOS SpringBoard ホーム画面のクラッシュを引き起こす (修正プログラム付き!)

破損した iCloud データが iOS SpringBoard ホーム画面のクラッシュを引き起こす (修正プログラム付き!)

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| iOS

iCloudには、サードパーティ製アプリのデータに加えて、一部のApple製アプリやサービスのデータも保存されています。これらのデータが破損すると、iPhone(またはiPod、iPad)の動作が非常に不安定になる可能性があります。残念ながら、AppleはiCloudにこれらのデータをリセットする方法を提供していません。iCloudとの「書類とデータ」の同期を永久に無効にする以外に、この問題を解決する唯一の方法は、Macの[ホーム]/ライブラリ/Mobile Documentsフォルダから問題のデータを削除し、iOSデバイスを再起動することです。

全容

数週間前から、我が家のiPod touchで頻繁にクラッシュが発生するようになりました。問題は「SpringBoard」がクラッシュすることでした。SpringBoardとは何かご存じない方(つまり、ほとんどの方)のために説明すると、SpringBoardとはiOSデバイスで常に起動し、「ホーム」画面を管理するアプリです。画面に表示されるアイコンなどはすべて、SpringBoardというプログラムとやりとりしているものです。

SpringBoardはMacのFinderのようなものだと考えてください。常に起動しています。iOSでSpringBoardがクラッシュすると、Appleロゴが表示された黒い画面が一瞬表示され、すぐに「ホーム」画面に戻ります。SpringBoardの機能を変更するハックは数多く存在するため、脱獄ユーザーならSpringBoardをよくご存知でしょう。しかし、念のため言っておきますが、今回の場合は脱獄は一切行われていません。これは、改造など一切行われていない、ごく普通のiPod touchでした。

このクラッシュは定期的に発生し、時には10分ごとに発生していました。Apple Storeは当初、デバイスの全データを消去し、バックアップからの復元は行わないよう勧めましたが、それでも問題は解決しませんでした。その後、Apple Storeはデバイスを交換しましたが、やはりバックアップからの復元は行わず、またしてもクラッシュがすぐに再発しました。

バックアップからの復元は不可能。ハードウェアは新品。同じクラッシュ。診断が面白くなってきた。

ありがたいことに、iOSが診断情報と使用状況データをAppleに「自動送信」することを許可していました。これにより、クラッシュログを含むこれらのデータの履歴の一部も確認できるようになりました。SpringBoardのクラッシュログのシリーズを見ると、クラッシュしたスレッドが「TextInput」を頻繁に参照しているのがわかりました。そこで、MacのiCloud同期データフォルダ([ホーム] / ライブラリ / Mobile Documents)を詳しく調べてみると、com~apple~TextInputフォルダが見つかりました。やったー!

iOSのクラッシュログとMacの関連ファイルを照合することで、この問題を修正することができました。

iPodの「書類とデータ」の同期を一時的に無効にし、Macから「com~apple~TextInput」フォルダを削除し、クラウドへの同期が完了するまで1分ほど待ち、iPodを再起動しました。「書類とデータ」の同期を再度有効にすると、すべて正常に動作しました。

教訓

Macのメール環境設定で見てきたように、「書類とデータ」の同期は、同期された環境設定やデータが何らかの理由で破損した場合、iOSに大きな損害を与える可能性があります。幸いなことに、MacのiCloud(つまりモバイル書類)フォルダからこれらを削除すれば、この問題を解決できます。

クラウド内の虫の画像は、Shutterstock の協力を得て Bryan Chaffin 氏が作成しました。

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